クルーズ最終日にあった、南部戦跡をめぐるコースでは、元ひめゆり学徒隊の上江田千代さんと、沖縄に住む宮城孝さんと宮里千里さんがガイドをつとめてくれた。ひめゆりの塔と、資料館をめぐった。
塔の前での上江田さんのお話には、涙する人もいた。沖縄戦でなくなった、島民・軍人を含む、全ての人の名を刻んだ平和の石礎を訪れたときには、沖縄戦でなくした命の多さにビックリしたと同時に、その様々な国籍にもいろいろ感じるものがあった。
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ひめゆり資料館 |

琉球ガラス村 |
県立祈念資料館では沖縄戦に関するあまりにもリアルな「証言」に言葉をなくした。写真や、証言から伝わってくる「沖縄戦」を、その後に行った糸数の壕で思い返すとと、なんとも言えない感情におそわれ、私の身体は、動けなくなってしまった。真っ暗で、湿った空気の流れるガマの中で、避難生活を送らなけばならなかった人たち。それは、「生活」とは、言えないものだろうけど、たしかにそこで人々は、生きなれけばいけなかったのだ。私は、沖縄戦の残虐さと悲惨さに強い怒りと悲しみを感じた。島民・軍人・外国兵、様々な人たちが巻き込まれ、命を落としたり、今でも苦しみを背負っている。沖縄戦の過去と、実状を感じ、知った南部戦跡ツアーだった。
(もりようこ)
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