life onboard
『コーチン(インド)寄港』
9月29日(月)

 船はインド南部にあたるケーララ州コーチンに入港しました。入港時にはご覧のような、美しい景色がひろがります。岸辺では、この土地に古くから伝わる漁法「チャイニーズ・フィッシング・ネット」も見られます。

 インド全体の識字率が約60%という中、このケーララ州の識字率はほぼ100%!こうした活動の原動力となっているのが、私たちが訪ねたNGO「KSSP(ケーララ民衆科学運動)」です。KSSPのコミュニティーセンターでは、インド伝統の歓迎セレモニーで迎えてくれました。本物の生花を使ってのフラワー・シャワー、とってもキレイでした。

 子どもたちへの教育の充実や、女性の地位向上などがKSSPの主な活動です。これらは「ケーララ・モデル」とも呼ばれ、世界中のNGOや政府の注目を集めているそう。ピースボートの交流プログラムでは、子どもたちの授業風景を見学。子どもたちと一緒に授業を受けてみる、というユニークなスタイルに。

 「授業」と言っても先生の話を聞くだけではありません。子どもたち自身が、自分たちで考えた授業を行う、というのもKSSPのオモシロイところ。今日はこのかわいらしい女の子が「先生」に。内容は、ペットボトルを使った重力に関するもの、となかなか高度です。理科や数学に力を入れているところも、KSSPの特長と言えるのかもしれません。

 とにかく元気な子どもたち。先生の質問に、どんどん手があがります。

 お昼はもちろんカレー。バナナの葉っぱの上に、ご飯や香辛料を並べるのが、ケーララ式。ちなみに、一口に「カレー」と言っても、インドの南部と北部ではだいぶ味が違うんだそう。南部の方が「辛口」とあって、本場のカレーを前に苦戦する姿も見られました。

 こちらもまた一風変わった授業風景。テーマは「宇宙人がきたら何を聞きたい?」――。教室に突然現れた宇宙人に子どもたちが質問をしていきます。子どもたちの自由な発想をのばすことを大切にする、ケーララならではの授業風景です。
『インドでヨガ体験&コーチン散策』

 こちらは、インドで本場のヨガを学んでみよう、というコースから。ヨガの前にコーチン市内を散策。写真は「マッタンチェリー地区」と呼ばれる、商店街のような場所から。とにかくお店がいっぱいあって、迷子になっちゃいそうなくらいです。

 カレーをはじめ、インド料理には欠かせないスパイスのお店から。色合いといい、スパイスの入っている籠とといい、そのままインテリアになりそうなくらいオシャレ。

 お待ちかね、ヨガの時間です。ヨガの基本となる呼吸法に始まり、先生のお手本を見ながらヨガ体験はすすみます。先生の優雅な動きをマネしようと頑張るものの、これがけっこう難しい!!

 ヨガの後は、子どもたちがこの土地の民族舞踊を披露してくれました。左の女の子が来ている、金色の縁どりのサリー。これがケーララ州に伝わる模様なんだそう。思わず見とれてしまいますね。