life onboard
『命を支えるということ ―旅、あきらめない―』
7月11日(金)/マイフェアレディラウンジ
企画:水先案内人、鎌田實さん

 アムステルダムから本船に合流し、これまで命のこと、健康のこと、自身の医師としての経験を交えながら語っていただいた鎌田實さん。最後の講座となった今日、たくさんの参加者が会場を訪れました。
 健康のこと、食事のこと、睡眠のこと、身体のリズムについて、介護のこと、看取ること、看取られること、「見捨てない医療」の実践について――様々なトピックを語った後、たどり着いたのは『旅』です。
 旅が大好きだという鎌田さん。「いくつになっても旅することは大切です。旅は人生をリセットしてくれる、生きる意味を私たちに与えてくれる、生きる力を与えてくれる」――いま私たちが旅を通して体感していることをそのまま表すかのような言葉に、改めてこの旅の時間を捉え直した方も多かったよう。
 「生きる上で大切なこと」をたくさん伝えてくれた鎌田さん。たくさんの参加者が、講座の終わりを惜しむように、鎌田さんに声をかけていました。
※船旅の様子は鎌田實さんのブログからも見られます(→ブログ「なげださない」
『アメリカの今』
7月12日(土)/マイフェアレディラウンジ
企画:水先案内人、津野敬子さん

 世界のメディアが注目する米国の動向。中でも今後大きなトピックとなるのが、今年11月の大統領選挙です。
 この「選挙」を軸に、米国の報道の在り方や、それを国民がどう受け止めているのかを探る講座が行われました。
 コメンテーターをつとめたのは、ニューヨークの市民メディアDCTVの津野敬子さん、ピースボートスタッフで米国出身のステイシー・ヒューズ、そして船内で英会話を教えるガス・フェルドマンの3人。
 今回の選挙は、「女性初」「黒人初」といった単語が目立つものの、それらは象徴的なこと過ぎない、と3人は語ります。「米国がするに変化することはない」というのが共通の意見のよう。しかしまた同時に、「米国の国民が祖国に何らかの変化は求めている」という意見も共通のもの。大統領選から、米国の「今」を知り、また、米国の同行がさらに興味深いものになる、そんな講座になりました。