life onboard
『バレッタ(マルタ)寄港』
10月29日(月)

 寄港地の続く地中海、トパーズ号はマルタ共和国・バレッタに寄港しました。バレッタは街全体が城壁に囲まれた城塞都市。聖ヨハネ騎士団によって築かれたこの街は、街全体が世界遺産に登録されています。「マルタストーン」とも呼ばれる蜂蜜色の石灰石の建物がたいへん美しい港町です。
 バレッタの街並みも名残惜しいのですが、ここでは、同じく世界遺産に登録されている「巨石神殿群」へと足を運びました。ここは、ピラミッドよりも前に作られた世界最古の石造物の遺跡。接着剤も特殊な機械も使わずに、垂直に、並行に積み上げられた巨石にはただただ驚くばかり。
 写真は「聖なる石」の意味を持つハガール・イム神殿。巨石にすっぽりと穴が空いた「神託の間」で有名なんだそう。

 30もの神殿群からなるこの遺跡。こちらは、上記のハガール・イムに隣接するイムナイドラ神殿です。崖下には海が広がる場所に建つイムナイドラ。秋分・春分の日には、神殿奥に光が差し込むよう設計されており、暦の役割も果たしていたと言います。ただ、これ以外の機能の多くは謎のまま。文字のない時代に生まれた神殿群が、どんな謎を抱いているのか、興味をかきたてられます。

 神殿群を後にし、マルタ島でもっとも標高の高いディングリクリフスへ。丘へ着くと、写真のような美しい夕日をのぞむことができました。
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