life onboard
『ラスパルマス寄港』
4月19日(木)

 地球一周はカナリア諸島・ラスパルマスに寄港しました。ここは国こそスペインですが、位置的にはアフリカ寄り。また大西洋を渡ったカリブや中米の文化も融合し、独自の「カナリア文化」を築いてきた土地です。ここでは『移民と呼ばれる人々』という寄港地プログラムに参加。日本文化とカナリア文化、お互いの文化を紹介しあう交流会が行われました。

 先に書いたように、様々な文化が融合する、ということは、それだけ人やモノが行き来する場所だということ。それは「移民」と呼ばれる人々が多く存在することも意味しています。今日ここで出会ったのは様々な文化をバックボーンに持つ「移民」の人たち。初めての折り紙に興味津々でしたが…ちょっと折り紙は難しかったかな。

 こちらは日本文化の紹介では「定番」とも言えるお習字の様子。筆で文字を書くことはもちろん、日本の漢字やカタカナにも大きな注目が集まりました。

 交流会の後は、皆さんからこの土地の「移民」に関する様々な話を聞きました。「移民」であるが故に抱える問題もありますが、それ以上に、この土地では「移民」が与えている社会的役割の方が大きい、と代表の方は語ります。「移民」たちによって育まれた、豊かで多様なカナリア文化を体感する、そんな1日になりました。

 最後は、とびきりキレイなラスパルマスの海辺の写真をお届け!! スペインに属しながら「常夏」のカナリア諸島は「ヨーロッパのハワイ」とも呼ばれるリゾート地。ここグランカナリア島も、小さな島の中に写真のようなビーチだけでなく、トレッキングに大人気の小高い山や、ラスパロマスというたいへん美しい砂丘といった、様々な景観を楽しめる場所でもあるんです。カナリア文化の多様性は、島の多様性から生まれたものなのかも知れませんね。
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