1/27。船内で「エコ」に関する勉強会やキャンペーンを続けるエコチームによる企画「“命の水”をどう守るのか〜環境NGOのささやかな体験から」が行われました。今回の講師役を務めてくださったのは参加者の矢間秀次郎さん。矢間さんは、東京で河川の汚染調査など行う市民団体での活動経験をもつ、「水」の専門家。地球上に存在する水のうち、飲料水として使えるものがわずか0.017%しかないことに始まり、東京の河川が戦後にどれだけ汚染されてしまったかを示す、自身の活動データを紹介するなど、「水」と環境にまつわるさまざまなお話をしていただきました。矢間さんの活動は、ご自身の著書「森と海とマチを結ぶ」(北斗出版)に詳しくまとめられているとのこと。「日本に帰ったらもっと水のことを考えたい」といった声が多く挙がる企画となりました。
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全国各地から参加者が集うピースボート。その特長を活かして行われたのが「お国自慢バラエティーショー」です。各地域で継がれてきた、歌や踊り、民謡、三味線、詩吟……などなど、「お国」ならではの一芸が披露されました。このイベントの発起人のひとり、大島肇さんいわく「出演者も視聴者も一緒に楽しめれば」とのこと。その思いが届いたのか、手拍子や歓声がたえない楽しい時間になりました。 |
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「平和と安全のために、あなたが住む町に軍事基地を作ります」こう言われたらあなたはどうしますか――こんな問いかけから始まった、水先案内人テリ・ケコオラニさんによる企画「アロハアイナ"基地の島"から"平和の島"へ」。世界的な観光地として有名なハワイイが、米国の世界戦略の重要地となっていることはあまり知られていません。ハワイイには、大規模な米軍基地が「駐留」し、先住民族の土地や権利が侵害されるという大きな問題を抱えた一面もあるのです。
これまでの講座で、こうした「問題」について解説を続けてきたテリさんは、洋上では最後となる今回の講座で、米軍基地への抵抗運動を紹介。そして、「ハワイイが非軍事化を目指すことで、世界平和の模範となりたい」と温かな口調で語ってくれました。 |
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