19世紀、東インド会社の中国との貿易中継地として英国の植民地下に。第二次世界大戦中は日本の支配下におかれ、「昭南島」と改名された。
戦後英国の直轄植民地となり、1963年、マラヤ、ボルネオなどとともに「マレーシア連邦」として独立。しかし、マレー人優遇政策をとる連邦政府との間に対立が深まり、1965年には連邦脱退を決定する。
独立後は、リ・クワン・ユー首相が進めた積極的な海外企業誘致、金融市場の育成などにより、「奇跡」ともいわれる経済成長をとげた。「ゴミひとつない」ほどに整備された街並みと、それを実現している「管理国家」ぶりも有名だが、一方で華人やマレー人など、さまざまな民族が自然に共生する「多民族国家」でもある。 |