SEA NAVI 12月22日号
のんびり、気ままなセイシェルの一日
 『地上の楽園』、『アダムとイブの島』とも呼ばれる美しい島、セイシェル。一時期はハネムーンの一大メッカとして日本からの直行便が飛んでいたことも──今でもヨーロッパでは、リゾート地として人気が高い。
 海の美しさはもちろん、ほかにもいろんな魅力が隠れていそう…のんびり、気ままに"楽園"を満喫してきた。

 セイシェルの首都ビクトリアは、1時間もあれば歩いて回れるほどの小さな街。街中の建造物はヨーロッパ様式と、地元のクレオール様式が混在する、不思議な雰囲気が漂う。
 地元の人の台所でもある『サー・セルウィン・クラーク・マーケット』を歩くと、「ボンジュール!!」とあちこちから声がかかる。とっても陽気で人なつっこい人たちだ。

 イギリスの植民地だったことがあるセイシェル。紅茶がおいしいと聞いて、早速カフェで注文してみた。女性スタッフがたっぷりミルクを入れて飲むといい、と教えてくれた…あまりのおいしさにお土産として数箱購入。フレーバーの種類もバニラ、アップル、シナモンなど豊富に揃っている。

 ビクトリアでいちばん大きいレストラン、『パイレーツ・アームズ』で、友人たちと待ち合わせてランチを。南国ムードたっぷりの開放的な店内は、地元の人と観光客でにぎわう。
 パスタやカレー、ピザなど、一見どこにでもあるメニューだが、さまざまな香辛料がふんだんに使われていてスパイシー!!赤・青唐辛子、シナモン、パプリカなど香辛料を効かせるのがクレオール流なのだとか。

 セイシェルに来たからには、ビーチは外せない!!──ということでバスに乗って『ボーバロン・ビーチ』へ。
 白い砂、青い空、エメラルドグリーンの海…"地上の楽園"というのも納得だ。新鮮なフルーツジュースを飲みながら、海辺のカフェでゆっくりしたひととき…まるで時間が止まっているかのよう。
 少し早めに帰船すると、船内ではセシルワ("自分"を意味するセイシェル言葉)たちの伝統的な歌やダンスが披露されていた。
 サッカダンス、ムチャダンスといったアフリカにルーツを持つパフォーマンスの数々。セイシェルは貿易や植民地支配で他国の文化を受け入れながら、独自の文化を創り上げてきたという。明るく楽しいダンスは、セシルワそのもの!!
 美しい海や料理も魅力だったが、"人の温かさ"がイチバン心に残った。

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