SEA NAVI 9月24日号
「パレンケ」子孫たちの挑戦
 カタルヘナよりバスで1時間。30年前は水の中だったという、マングローブの生息する干潟が広がっている。そのかたわらの村、アロージョ・デ・ピエドラ。ここは、16世紀頃よりアフリカ大陸より奴隷として働かされるために連れてこられたたくさんの黒人たちが、その労働に耐えかね逃げ出してつくりあげたコミュニティだ。
 到着すると、たくさんの好奇心旺盛な子どもたちが出迎えてくれた。そんな村での1日は――。

 交流相手の子どもたちは、とても元気で好奇心旺盛。まさに「目を輝かせて」近づいてくる彼らに、参加者も大喜び。言葉は通じなくても、一生懸命ジェスチャーすれば、なんとか通じるものです。

 昼食には、沢山の具が入った伝統料理を。ココナッツの器で熱いスープをすする度に汗が吹きだす。
 ここでは現在、マングローブの植林とエビの養殖のプロジェクトが進んでいる。マングローブは環境のため、エビの養殖は村の経済のためだ。私たちも、干潟に入ってマングローブを植林した。
 これからもずっと続いていくだろう試みに、自分も参加できたのかもしれない――それが嬉しかったし、人と自然との関わり方について考えるきっかけにもなった。

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