第4回世界社会フォーラム
12月29日 地球まるかじり〜貿易しながら世界を知ろう
 WSFチーム初めての企画「地球まるかじり〜貿易しながら世界を知ろう」が開催された。100人の参加者が12の「国」に分かれ、その国に与えられた資源・技術を駆使しながら、チーム間で貿易をするゲーム。国と国との間にある「理不尽な不公平さ」を実感した、そんな意図だった、のだが…。

 国によって「与えられた条件」が異なる。資源はあるけれど技術のない国、あるいはその逆。労働力の足りない国、余っている国。それぞれの国が他国と交渉し、取引していくのだ。ここでは、資源は紙、技術はハサミやコンパスなどの文房具。定規1本といえども、ただでは借りられない。その国代表になりきって、誰もがアツくなってしまう。

 製品ができたらステージ上の「世界銀行」へ。すぐに使えるように換金するか、利子がつくけれど銀行がつぶれた時のリスクも大きい預金にするか。
 時には「国連」による監査も。「ニセ札ですね!」と見破られ、言い訳しているところ…。
 結果、いちばん『お金持ち』と判定されたのは、事前情報では「Cランク」とされていた「フィリピンチーム」!唖然とする「米国チーム」ほか先進国陣を目の前に、水先案内人の田中優さんいわく「革命的な事態ですね(笑)」。次からいよいよ、フェローシップとして乗船してきた各団体が開くワークショップが始まる。
(野川環)

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