■バックナンバーVol.4■
[船内コーラス隊「ピースギャング」] |
今回インタビューするのは、「ピースギャング」の皆さん。「ピースギャング」とは、シンガポールまで乗船していた水先案内人、「東京Gyangstar」の呼びかけで結成された即席コーラス隊のこと。彼らが下船したあとも自主的に活動を続けているという、そんな彼らに聞きました。
Q:「ピースギャング」として活動を続けている理由は何ですか?
A:「東京Gyangstar」から私たちが学んだことは"歌う楽しさ"だったから。歌うことで、寄港地や船内で出会う人たちみんなの心に、何かメッセージを伝えられたらいいなと思って。
Q:「東京Gyangstar」の呼びかけから始まった『新しいこと』なわけですね。具体的にどんな活動をしているんですか?
A:インドでは「アーティスト・アンバサダー」のマチングラーさんとセッションして、HIV感染者へのチャリティー募金を呼びかける歌を歌いながらピースウォークに参加しました。その時は、インドの取材陣にも取り囲まれたりしたんですよ!!──ホント歌うことってすごいなぁと思いました。
このセッションでは、言葉の違いを越えて気持ちは通じ合えるって実感が持てましたね。今まであまり知ろうとしなかったHIVのことにも興味が持てたし。
Q:あのセッションの記事は、地元紙にも載ってましたよね。では、今後どのような活動をしていこうと?
A:──そうですね、船内では、音楽好きが集まるイベント、"音祭り"を企画からやってみようかなと思ってます。それから、誕生日の人には「バースデーソング」を歌いにいく出張サービスなんかもしてますよ(笑)あと、それぞれの寄港地で何かイベントをやりたいな、と。
…で、早速というか、念願叶って、南アフリカでは国歌『コシシケレリ・アフリカ』を歌います。南アの国歌って、アパルトヘイトが撤廃されて、ネルソン・マンデラ氏が大統領になってから新しくなったんです。歌うことで辛い時代を乗り越えて自由になった人達の気持ちを理解したいと思ったし、私たちがそう思っていることを伝えたいから、この歌がいいんじゃないかな、と。
(聞き手:水野聖子)
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[谷田部春美さん(茨城県出身・27歳)] |
水先案内人「東京Gyangstar」の呼びかけにより結成された即席コーラス隊、『ピースギャング』。そのリーダー的存在でもある"はるちゃん"こと谷田部春美さんは、みんなの意見を聞いてくれる頼れるお姉さん。
毎日歌いすぎて今日も声はガラガラ…そんな元気なはるちゃんに、今日はインタビューしてみました。
Q:ピースボートは何で知ったんですか?
A:友達の友達から聞いたの。本当は20歳くらいの頃から知ってたんだけど、そのころはお金なかったし──で、今回その子の行った40回クルーズの話聞いたり写真見せてもらって即自分も資料取り寄せちゃった。
Q:何で乗ろうと思ったんですか?
A:単純にすっごく魅力的だったから。3ヶ月かけて船で地球一周なんて「すごいっ!!」て思った。 タイタニック大好きで、船の生活に憧れてたし(笑)
Q:乗る前は何をしていたんですか?
A:ゴルフのキャディーさん。何とか休暇をもらってきました!!
Q:えっ?!3ヶ月も休暇もらうなんて大変じゃなかったですか?!
A:うん、大変…それ考え出すと乗れなくなりそうだったから、上司に話す前に入金しちゃった。
Q:──なるほど、先に既成事実を作ったわけですね(笑)
A:…で、その後、辞めるかもしれない覚悟で上司と話し合ったの。20歳ぐらいなら勢いで辞めちゃえ〜って思ったかもしれないけど、まぁそうもいかない年になったし(笑)
今の仕事も職場も好きだから、乗ろうと思ったときからすごく仕事を頑張って、本当に乗るかどうかいっぱい悩んだよ。好きなことをやる上で、やらなきゃいけない事とキチンと両立したかったから。
最初上司は「ダメだ」って言ってたけど、本当に行きたいんだったら後悔しないように今行ってこいって、結婚したら出来ないことだって事もわかってくれてた。ちゃんと帰ってくることを条件に休暇をもらいました。
Q:では実際乗ってみての船内生活はどうですか?乗る前は不安じゃなかったですか?
A:うん、不安はあった。年齢層は幅広いけど、20代前半の学生さんや、年配の方が多いって聞いてたから合うのかなって──でもそれって自分が合うように努力すればいいんだし、自分で変えられると思った。
船内には本当に色々な人がいて、100人いれば100通りの考え方があるんだと。だから一生懸命になりすぎず、臨機応変に構えていれば心地いいよ(笑)
Q:今後、船内でどんな事をしていきたいですか?
A:うーん、まだ分かんないけど、取り合えず今はいろんな人と話して、沢山のことを吸収していきたいな。
(聞き手:水野聖子)
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