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3月17日 講座:タヒチは自由を得られるか
/ガブリエル・テティアラヒ(反核・独立活動家NGO"ヒティ・タウ"代表)
 タヒチは「民主的に」フランスの植民地にされてしまった──ガビさんの最終講座は、どのようにしてフランスがタヒチを占拠するようになったかを示す寸劇から始まった。
 「フランスはタヒチを占領するかわりに、多額の資金をつぎ込んでいます。しかしそのお金は人々のためではなく、高すぎるフランス政府役人への給料に使われるだけ。この資金援助は、仏領ポリネシアに核実験とフランスからの移民を認めさせた見返りです。しかもそのお金は、軍隊を増強するためのもの。
 タヒチの植民地化は『民主的』に決められたことだったかもしれません。が、こういった状況では、民主主義は人を傷つけるものになるのです」
(久野良子)
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