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3月16日 講座:「植民地」ハワイイ/ポカ・ラエヌイ(ハワイイ先住民・弁護士)
 「以前は、愛国的なアメリカ市民として生きてきた」というポカ・ラエヌイさん。ベトナム戦争の時期、ボランティアとして働いていた米軍の図書館で、ハワイイの先住民の歴史を初めて知った、という。現在は、ハワイイの先住民族カナカマオリのコミュニティで、先住民の失われたアイデンティティを取り戻す活動を続けている。
 初回となるこの講座では、ご自身が現在の活動を始める経緯を交えながら、ハワイイの先住民族がたどった歴史を解説してくださった。
 「ハワイイは、米国が来る前、すでに国際的にも認められたひとつの『国家』として確立していました。それが、どうしてこうなってしまったのか。今はアメリカ人の真似をすること以外、何もなくなってしまっています。
 けれども、1970年代から、ハワイイの先住民の中では失われた文化を再発見し、回復する動きが始まりました。いまは、文化を取り戻したうえでどう持続させていくのか、という具体的なことを考える時期に入っています」
(久野良子)
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