3月16日。「ハッピーアワー」とは、船内のバーが割引になる時間帯のことだ。しかし、この看板に書いてあるのは、そのハッピーアワーではない。船内で結成されたゴスペル隊「ピースギャング」が、近々単独ライブをおこなうことになったのだ。これまでコツコツ練習してきた歌を、まとめて披露できる…メンバーは張り切って、毎日こんな看板をぶら下げて歩いている。
(久野良子)
3月16日。マグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員だった大石又七さんの講座『又七の海〜死の灰を浴びた男の50年〜』から。
いまから50年前、第五福竜丸は、ビキニ湾でおこなわれた水爆「ブラボー」の実験によって死の灰を浴び、乗組員の全員が被爆した。この講座ではまず、大石さんを追ったドキュメンタリー番組「又七の海」を上映。水爆の構造から米国・ソ連(当時)の核開発競争までが出てくるビデオに、多くの人が見入った。上映後、壇上にあがった又七さんに、会場からは割れんばかりの拍手が。今後、又七さんを囲んでのQ&Aが毎日おこなわれる予定だという。
SEA NAVI 3月24日号へ
|
44回クルーズレポートトップへ