3月15日 講座:タヒチアンの挑戦
/ガブリエル・テティアラヒ(反核・独立活動家NGO"ヒティ・タウ"代表)
タヒチの言葉で「今、立ちあがるとき」を意味する「ヒティ・タウ」というNGOの代表、ガブリエル・テティアラヒ(通称・ガビ)さん。彼は子どもの頃、フランスによるムルロア環礁での核実験を『見学』させられたという経験を持つ──この講座は、そんな、ショッキングな内容から始まった。
「ある日学校にフランス軍がやってきて、私を含む10名の子どもたちは外に連れて行かれました。地面にうつぶせにされ、頭を押さえつけられ、しばらくすると、向こうにこの世のものとは思えないほど美しい虹が見えました。その時、私は生まれて初めて『キノコ雲』を見ました。しかし、教会の牧師さんは『あれは神の創造物だ』といい、他の大人も、核について、身体や環境への影響のことよりは『雇用が生まれるもの』と考えていました。
フランスでの学生時代、核の被害について初めて知った私がやったことは、たった一人でも核反対のデモをおこなうことでした」
(中園直樹)
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