□圧巻の大自然!!パタゴニア・フィヨルドへ――!!
ウシュアイアを過ぎると、そこはもうパタゴニア・フィヨルド。トパーズ号は、小さな島と島の間をくねくねと通り抜けていく。ここでは、「氷河だ!!」という声を聞くたびデッキに駆け上がり、撮影しまくったアウトプットチームによるレポート。
いつもよりさらにゆっくり、船は進んでいく。遠くに見える氷河にだんだん近づいていくだけで、ワクワクする――。
「イタリア氷河」
24日午前7時半ごろ見えてきたイタリア氷河。初めて見る氷河に、デッキに出てきた人たちはカメラを構えて大騒ぎ。色のないはずの氷が部分的に青く見えるのは光の反射のため、だとか。
「ロマンシェ氷河」
いま南半球は、ちょうど夏。氷が溶けて滝になって流れ落ちている光景がよく見られた。この滝は、初日に見られたいちばん大きなもの。
ガブリエル水道に入ると、斜面には無数の滝が見える。細い糸のような滝は、肉眼でも流れがはっきりと見えるほど近いところにある。
細い水路を進むトパーズ号だが、時には行き止まりになり、ぐるっと反転して来た道を戻っていくこともある。
大きな岩山をバックにゆっくりと反転する様子は圧巻だ。
セノアイル氷河にたどり着いたのは最終日の早朝。向かって右側にある白いところが氷河だ。落ちた氷が流氷となって、あちこちに浮かんでいる。
まだ明け方には、船をとり囲むようにそびえるフィヨルド全体が霧に覆われていた。けれど、朝日が見えだすと同時に霧も晴れていく。白いもやがだんだん薄くなって、形が見えてくる。それもまた、パタゴニアの楽しみ方だ。
(高山望、堀江武、大日向麻由子、久野良子)
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