□寄港地前後
寄港地の前後では、さまざまな寄港地関連企画がある。今日はケープタウン出港翌日であり、ウォルビスベイ入港前日。ということで、両寄港地企画がいちどにおこなわれたオモシロイ1日を追いかけてみた。
密猟によって親を亡くした孤象を保護し、自然に戻す訓練をしているという象の孤児院。ケニアで象の孤児院を訪ねる交流に参加したメンバーが、見てきた実態について発表してくれました。
「象が密猟の対象になるのは、象牙のためです。日本でも象牙の製品がありますが、これらを作る人、そして購入する人に、どうやってこれらの物が作られているのかという過程を知ったうえで選択してほしいと思っています。こんな密猟の実態を、身近な人にもどうぞ伝えてください」。
水先案内人のンナバさんとスタッフ・琴玲夏によるこの企画では、日本と北朝鮮の対立を南アフリカの黒人・白人の対立になぞらえ、アパルトヘイトを撤廃した南アフリカから学べるモノをさぐろうというものだ。会場からの意見も多数出て、かなりの白熱トークが繰り広げられた。
「マンデラの言葉で、"平和は友人と作られるのではなく、敵対する人と作るものだ"というのがあります。これからは政府同士の関係に左右されているだけでなく、私たちも市民レベルで交流することが必要になってくると思います」
こちらは、前日のケープタウンでの体験を自由に話してみようという「ケープタウンしゃべり場」。タウンシップでの交流体験、いなかでのホームステイ──それぞれにいろんな体験とさまざまな思いがあったよう。話し出すと止まりません。
ウォルビスベイを明日に控え開かれた、「陸上行動説明会」。通貨レートや治安情報、注意事項を話し、そのあとオプショナルツアーごとの分科会に分かれていく。
また、全参加者が集まる唯一の場ということで、船内生活についての連絡事項などのアナウンスやウォルビスベイで下船される水先案内人の紹介も。
クルーズディレクター・伊知地亮による『ナミビアの楽しみ方』。
「ナミビアは観光国ではなく、本当になにもない国なので…」と言いながらも、現地の旅行会社の宮田さんご夫妻も参加して、楽しい講座となりました。
彼曰く、ナミビアは、植物の研究者や砂漠の調査団など、"変わった人たち"が訪れる国だとか。「だから、大型観光バスなんてめったにないですよ(笑)」。
ほかにも「年間降水量が200ミリぐらい。雨具の心配はまずいりません」──だとか。
(大日向麻由子、水野聖子、久野良子、堀江武、武藤博紀)
SEA NAVI 2月13日号へ
|
44回クルーズレポートトップへ