SEA NAVI 12月25日号
12月25日 出航式
 港では「出港式」が行われた。見送りに集まったたくさんの人たちに向けて、これから旅立つ参加者や水先案内人から、「行ってきます」のメッセージが贈られた。
 出航の今日、12月25日はクリスマス!…ということで、司会進行役のスタッフは、サンタとトナカイの衣装で登場。
  第一声はもちろん「メリークリスマス!」
 トパーズ号のキャプテンからも「メリークリスマス!」。
これから地球一周クルーズに旅立つ参加者、そして岸壁で見送る人たちに向けてメッセージが贈られた。
 「ようこそトパーズ号へ。この船で今から始まる旅を、すばらしいものにしましょう。そしてお見送りのみなさん、今度はぜひ、みなさんが乗る側になって、航海を共にしてほしいと思います。」
 今クルーズの大きなテーマのひとつでもある『WSF(世界社会フォーラム)』。ムンバイ(インド)で行われる、この「世界最大」のNGOフォーラム開会の日に、ピースボートはムンバイに寄港。数百名の参加者とともにWSFに参加する。
 また、今回のクルーズには、国内外の様々なNGO/NPOで活動する若者たち、約40名が「フェロー(奨学生)」として乗船。船内、そしてWSF会場にてさまざまなアクションやワークショップなどを開催する予定だ。
 「出港式」ではフェローを代表し、川田龍平さんからメッセージをいただいた。
 「私が"平和の船"に乗ろうとしているこの時に、自衛隊が派兵されようとしていることに不安を感じます。私がこうやって旅ができるのも"平和"であってこそ、みなさん、このクルーズをぜひ成功させましょう。」
 同じく「フェロー」として乗船する芸術グループ「アーティスト・アンバサダーズ」。彼らは、米国・サンフランシスコで活躍する、画家・俳優・ダンサーなどのアーティストたち。
 「出港式」では、覚えたての日本語で「行ってきます!」のご挨拶。船内、そしてWSF会場でどんなパフォーマンスが見られるのか、今から楽しみだ。
 出航を祝う「乾杯」の音頭をとったのは、フォトジャーナリストの豊田直巳さん。
 船内では、豊田さんが訪れたイラクやアフガニスタンについての講座を行っていただく予定だ。

 汽笛の音が鳴り響き、いよいよ出航!
 トパーズ号の船体には参加者有志が3日がかりで作った、自衛隊のイラク派遣に反対する「派兵NO!」の段幕が掲げられた。この段幕は、続く神戸、沖縄でも掲げられる。
 船はこれから16の港を巡り、来年3月31日、地球を一周し再び晴海港に戻ってくる。


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