西暦500年ごろから、ポリネシア系の先住民族が定住を開始。当初は何人もの族長がそれぞれ権力を持って人々を率いる群雄割拠の状態だったが、1795年にカメハメハ王がハワイイ全土を統一、初の統一王朝を築いた。
しかし、その約15年前に、英国人ジェームズ・クックがヨーロッパ人として初めてハワイイを訪問、ヨーロッパ人の到来が盛んになり、徐々に白人とキリスト教文化の影響がハワイイを覆い始める。特に米国系白人の台頭は著しく、何人かの王がその権力を遠ざけようとしたものの、1895年には最後の女王リリオカウラニが退位、98年には正式に米国の領土とされた。
19世紀末からは、サトウキビプランテーションの労働者として多くの日本人がハワイへ移住。現在も人口の約2割を日系人が占めているほか、白人、先住民族、フィリピン系、中国系など、さまざまな民族が共存して暮らす地となっている。また、近年は先住民族の人々によるハワイイ文化復興の動きも高まっている。 |