1000年以上にわたる中国支配のあと、1884年ラオス、カンボジアとともに「仏領インドシナ連邦」としてフランスの支配下に。第二次世界大戦後に独立を宣言するが、フランスとの間に第一次インドシナ戦争が勃発、その戦後処理の過程で南北に分割された。
しかし、親米の南ベトナムと、社会主義をとる北ベトナムの対立は深まり、1960年にはベトナム戦争が勃発。米国の介入を受けて戦争は激化、各地に多大な被害を出し、ダナンなど中部は激戦区となって破壊された。一方、これに対する反戦運動は米国のみならず世界中に広がり、日本でも多くの反戦デモなどが組織された。
1973年、南ベトナムの首都サイゴンの陥落により戦争は終結、南北ベトナムが統一されて「ベトナム社会主義共和国」が成立した。近年は経済状況の悪化を受け、市場原理を導入する「ドイモイ政策」を実施している。また、日本ではここ数年、アジア雑貨やリゾートなどが人気を呼び、若い女性を中心に、ベトナムを訪れる旅行者が急増中。 |