第41回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション

[カサード/Casado]
 コスタリカの大衆食堂ならどこででも食べられる「定食」のこと。ビーフ、チキン、魚といった「メイン」1品に加え、フリーホール(豆)、プラッタノ・フリート(焼きバナナ)、エンサラーダ(サラダ)、塩味のついたごはんなどが一つのお皿に乗って出てくる。1000〜1500コロン程度でおなかいっぱいに。

[ガージョ・ピント/Gallo Pinto]
 コスタリカ風「赤飯」。とはいっても日本のようにお祝い事など特別な時に食べるわけではなく、あくまで普段の食事。朝ごはんから出てくることもしばしば。

[タマーレス/Tamales]
  トウモロコシの粉を練った生地にチキン、ポーク、ビーフを調理したものを詰め、トウモロコシの皮に包んで蒸したもの。露店などで売っているので、おやつとして食べるのにちょうどいい。

[コーヒー]
 コスタリカのお土産といえばまずコーヒー。いろんなメーカーのものが売られている。また、コーヒー豆をチョコレートでコーティングしたお菓子もとてもおいしいので、こちらもお土産にどうぞ。

[ケツァール・グッズ]
 中米地域に生息する「幻の鳥」 ケツァール。色鮮やかなその姿はなかなか見ることができない。また、捕らえられるとすぐに死んでしまうことから 「自由の鳥」 と称されることも。このケツァールが生息する数少ない場所がコスタリカの自然保護区。お土産屋さんなどでは、バッジから置物から、楽しいケツァールグッズが売っているので、記念に買ってみてはいかが?

[自然保護区]
 コスタリカの魅力はなんといっても自然。国中に点在する自然保護区や国立公園では、熱帯特有の動植物に出会える。また、ピースボートが寄港するのはちょうど雨期。しっとり湿った大気に生い茂る森林の中で、鳥のさえずりを聞きながら「ぼーっ」と過ごすのは最高の贅沢。

[モンテベルデ自然保護区]
 数ある自然保護区の中でも、ちょっとユニークな歴史を持つのがここモンテベルデ。1949年に米国から移住してきた、熱心な平和運動を続けるクエーカー教徒たちの切り開いた町だ。第二次世界大戦中、兵役を拒否して投獄されていた彼らは、出獄したあと「平和な土地に平和な町をつくろう」と考えた。そこで選ばれたのが、当時軍隊を廃止したばかりだったコスタリカ。何もない土地だったこの地域に、10家族のクエーカー教徒が移り住み、町をつくりあげた。だから、今もこの付近に暮らす人たちの名字はスペイン系ではなく英語圏のものだ。
 モンテベルデにある森のいくつかは、自然環境に影響を与えないよう、一度に入れる人の数を制限するなどの対策がとられている。観光客が払う入場料も、自然保護区の管理や森林の保護にかかる費用にあてられているのだとか。
[寄港地担当者より]
 コスタ・リカ(豊かな海岸)という国名のとおり、多彩で豊かな自然を誇るコスタリカ。国土の4分の1が国立公園などに指定された「エコツーリズムの先進国」として名をはせています。また、近年この国の名を有名にしているのが、「平和」という言葉。米国の「裏庭」とされ戦火の絶えなかった中米に位置しながら、1949年に軍隊を廃止し、以後50年以上も非武装を貫いてきました。同じ 「平和憲法」 を持つ国、日本に暮らす私たちにとって、コスタリカの人々との出会いは、自分たちの国の現状を見つめる機会にもなることでしょう。
 入港するプンタレナスは、約5キロにわたって伸びる細長い岬の町。バスやフェリーでちょっと遠出して、樹木がうっそうと茂る自然保護区を歩いたり、隠れ家のようなビーチでのんびりしたり…。「中米の異空間」を楽しんでみてください。
(鬼頭文)

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