▼パフォスの世界遺産探訪▼
キプロス島南西部にある、パフォス。かつてキプロスの首都として栄え、今もヨーロッパ各地からたくさんの人々がバカンスに訪れるこの町は、町そのものが世界遺産に指定されている。ギリシャ神話にも登場する土地を眺めながら、ほんのちょっとバカンス気分を味わった。
ギリシャ神話で太陽と音楽・詩をつかさどるという神・アポロンを祭った神殿。かつては巡礼者がここに集まり寝泊りしていたそう。また、この場でレスリングや徒競走などもおこなわれていたとか…。
岩が海に突き出ていて、海の色がひときわ際立って澄んでいる。ここが、愛と美の女神アフロディーテが生まれたとされるペトラ・トゥ・ロミウ海岸。
なんでもアフロディーテとは「海の泡から生まれた者」という意味らしい。ガイドさんが誕生時の伝説をきかせてくれた。確かに、何かストーリーをつけたくなるような美しい海岸です。
パフォスのマリーナで沈まぬ夕日を眺めながら地中海料理とワインを堪能。時々、海沿いの劇場ではオペラもおこなわれるそう。時間の経つのを忘れさせてくれるリゾートだ。
ここは、ヨーロッパ各地からたくさんの人たちがバカンスに訪れる島。「遺跡と海を楽しめるここキプロス島はしかし、いまだギリシャ系住民とトルコ系住民が『グリーンライン』という境界線で分かれて暮らしている島でもあるんです」。そんなガイドさんの話に、日本では「観光地」のイメージが強いキプロスが抱える現実についても考えた。
(高橋典靖)
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