▼ガウディとバルセロナ市内めぐり▼
情熱の国スペイン・バルセロナ。カタルーニャ地方の中心でスペイン最大の海浜都市。この国が世界に誇る建築家、アントニ・ガウディ・イ・コネットが残した数々の芸術をめぐる市内ツアーに参加した。
カサ・バトリョは、実業家・バトリョ夫妻が、バトリョ家の建築物の増改築をガウディに依頼したものだ。
真下から見あげるカサ・バトリョは、正面の手書きの陶器と粉砕ガラスをちりばめた様子がとても印象的だ。バルセロナのメイン通りにあるこの建物は、街路樹から差し込む光を浴びて、まわりの建物やバルセロナの街並みにすっかり溶け込んでいる。
ガウディのスポンサーであったグエル伯爵の依頼で造られた、イギリス風住宅街。分譲住宅地だったというが、小高い丘にあるうえに街から遠過ぎたせいか、1軒も売れず失敗だったそう。
現在は交通の便も良くなり、見通しも最高で、住む人を飽きさせない。ガウディの意図は、約100年たった今、バルセロナの人々に届いていた。
1882年に建設が始まり、いまだ未完成というサグラダ・ファミリア。ガウディは「神様はお急ぎにならない」と言っていたとか。完成は200年後とも言われているが、現在2020年の完成を目指して急ピッチで建設が進められている。
あまりの大きさにカメラのフレームに入りきらない!世界各地から集まった観光客と一緒に見上げる参加者の口はぽかんと開いていた。
サグラダ・ファミリアの東側「生誕の門」には、イエス・キリストの誕生が彫られている。この「生誕の門」の頭上にある楽器を奏でる天使たちを彫っているのが、主任彫刻家の外尾悦郎さん。ガイドさんの「某コーヒーのCMに出演されていた方ですよ」という説明に「あー!!」という声が。
ガウディの作品だけでなく、思わぬところで「日本」に会えたという、嬉しさも感じたツアーだった。
(高橋真由美、高橋典靖、徳満理恵)
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