船内ニュース
6月29日 アチンに聞こう"インドのいま"/アチン・ヴァナイック(デリー大学教員)
 いよいよインド・コーチン寄港。インドの人たちの暮らしや考え方について。質疑応答を中心にデリー大学教員のアチン・ヴァナイックさんが語ってくださった。質問の中心は政府の動きを国民たちはどうとらえているか、というものが多く、その中でも特に核兵器に関する問題に注目が集まっていた。その部分を紹介する。
 「インドは現在非常に貧しい国で、'98年に行われた核実験に関しての事実すら知らない国民が49パーセントいるほどです。報道や情報の流れが非常に遅く、また行き渡らないのです。大多数の国民が核に関する知識も無いし自分の生活からかけ離れすぎていて、現実感がないのです。そのため、核に関して多くの国民が賛成か反対か特に強い気持ちは持っていません。
  このような国情を変える為には、まずは女性に力をつけさせる必要があります。なぜなら次代の中心となる子どもたちに最も影響力があるのが、母親である女性だからです」
(高橋典靖)
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