6月26日 船内トピックス(2)
毎日、公共スペースの中心・ピースボートセンターではこんな光景が見られる。日本をはじめ、インド、ベトナム、米国…さまざまな国から乗船されるピースボートの洋上講師こと「水先案内人」の講座。その企画の立ち上げから関わっているのが、彼ら「水先案内人パートナー」。パートナーたち自身で、講座のときのタイトルボードもつくっちゃう。絵を描いてみたり、はたまた折り紙なんかを貼ってみたり…彼らのタイトルボードが、講座そのものの彩りにもなっているのだ。
今日のように、波が穏やかで風のない日はイルカがでやすい――そう聞いた参加者が、船の前方デッキに集まってきた。かと思うと、大声で叫んでイルカを呼びだした。これじゃあイルカもかえって逃げてしまうんじゃないかと思うような、大きな声。「イルカを見た!」という人もちらほら出てきた今日この頃、船旅の楽しみがまたひとつ増えたようだ。
いよいよ明日おこなわれる船上サッカー大会「船杯(トパはい)」の前夜祭がおこなわれた。今回は、参加者200名以上の、まさに「大会」!しかも最年少は14歳、最高齢は63歳と、顔ぶれもバラエティに富んでいる。男女混合の24チームで、まずは仲間と顔合わせをし、それぞれのチーム名を決定。なかには、本場イタリアサッカーのチーム名をつけた、なんていうところも。さあ、明日は晴れますように。
(高橋典靖)
次の寄港地・インドのケーララ州、コーチン出身の水先案内人、マシュー・ポールさんによる初講座は、マシューさんがケーララの魅力をたっぷり紹介した。
彼によると、ケーララは「リズムの土地」としても知られているそう。肩から下げている楽器は「エレキア」という、牛の胃袋の皮で作られた、神を崇拝する時に使う打楽器だ。内側で音の高低を調節し、表側をスティックで打ち音を出す。太鼓と似た音だが、音階があるところは日本の「つづみ」と似ていて、どこか懐かしさを覚える音だ。
(高橋真由美)
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