7月7日 トランセンド(紛争転換)への招待
/ウダヤ・クマール(トランセンドピーストレーナー)
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地球大学講師として乗船しているトランセンド(紛争転換)ピーストレーナー・ウダヤクマールさんによる紛争解決の道を探るトランセンドについて講座が行なわれた。 |
「紛争は私たちに新しい機会を与えてくれます。紛争を転換するということはまさしく海で荒波にもまれていくということです。
私たちがどれだけ泳ぎが上手いか、対処できるかということ。泳ぎの上手い人はどんな波・うねりがきても用心と正確性を持って対応できます。そして紛争に上手く対処できる人は共感と創造性を持って対応できます。海でおぼれてしまう=紛争を上手く転換出来ないということは自分自身が助かるための訓練・教育が足りなかったと言えます。
しかし、現在行なわれている教育は、自分で成長する力や発想する力を促さない教育が行なわれています。この教育は小学校・中学校の頃より始めなければなりません。」
(徳満理恵)
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7月7日 イスラエル市民からの声〜ダナの視点〜/ダナ・ベーダ(IS)
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ピースボートに乗船しているIS(国際学生)は、世界中の「紛争地域」から来ている。パレスチナ出身のISからの講座に引き続き、今回はそのパレスチナと「対立」しているイスラエル出身のIS、ダナ・ベーダからの「生の声」を聞く講座だった。 |
「イスラエルには3つの大きな新聞があります。そのうち二紙で75パーセントの購買層を占めています。この二紙がイスラエルの一般の市民に与える影響は、すごく大きいのです。
私がピースボートに乗船する3週間前のこと、一面に、54人のアラブ人が逮捕された記事が載りました。理由はパレスチナ人のテロ組織を支援したからということでした。見出しの下には、アラブ人の周りをイスラエルの兵士が囲んでいる写真がありました。しかし4日後、同じ新聞の後の方の頁に、すごく小さな記事で、逮捕された54人は無実であった記事が載りました。ところがこれでは、一般のイスラエルの人には、54人のアラブ人が逮捕されたことしか印象に残りません。
情報は軍によって簡単に操作されてしまいます。みなさんは、新聞記事やニュースをみたときに、なぜ、誰によってこの記事が書かれたのかをまずは考えてみてください。」
(高橋真由美)
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7月7日のインデックス/41回クルーズレポートインデックス |