8月14日 行ってみたコスタリカ/田部知江子(弁護士)
ニューヨークからコスタリカまで乗船される、弁護士の田部知江子さん。昨年2月訪れ、本人いわく「惚れ込んでしまった国」というコスタリカについてスライドやビデオ映像を駆使して紹介。田部さんと一緒に平和視察ツアーに参加された水先案内人の伊藤千尋さん、コスタリカのマルクルス・イダルゴさんも加わり熱く語った。
「紛争の絶えなかった中南米に位置するこの小さな国は、『兵隊を教師に!戦車をトラクターに!軍事費を教育・福祉に!』という言葉を掲げ、まず軍隊をなくしました。
また『積極的永世中立宣言』を発し、周りの国々も平和でなければ自国の平和は保てないと、各国の紛争に赴いて平和的解決に尽力しています。また、子供達には小さい頃から平和教育をすすめており、その内容も理念を教えるだけではなく、非常に実践的なのです。」
(本田千津子)
8月14日 女性・戦争・平和/フェリシティ・ヒル(国連婦人基金スタッフ)
水先案内人のフェリシティ・ヒルさんは国連婦人基金のスタッフ。彼女は、女性の人権保護や戦争被害などの情報収集、生活のいろんな場面での男女平等の確保など、女性に関して多方面にわたる活動をおこなっている。今回は、紛争と女性との関係を語ってくださった。
「紛争時に女性に対して侵した多大な犯罪。争いが終わっても、それについて言及される人は誰もいません。また、それについて誰も言及されることはありません。
激しい戦闘状態の中では、家族や地域社会をまとめるのは女性の役目だったのにもかかわらず、和平交渉に臨む時には女性がその席につくことはありません。戦後復興と平和建設のプロセスに、女性の参加は欠かせないはずです。
これらの事実は認知され、評価され支援を受ける必要があるのではないでしょうか」
(野中雪絵)
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