船内ニュース
8月13日 Journalism for PEACE/アナベル・マクゴールドリック(ジャーナリスト)
 かつてBBCでレポーターをされていたという、水先案内人のアナベル・マクゴールドリックさん。現在は、たくさんの国際NGOで、「平和とジャーナリズム」をテーマに平和教育を担当されている。今回は、イラク戦争時の報道やBBCスカイニュースの映像を用いつつ、「平和ジャーナリズム」とは何なのかを話していただいた。
 「現在の主流メディアは、戦争・暴力を扱う率が高く、プロパガンダ志向が強く、エリート男性や政府の視点からみたものが多いのです。『勝利と停戦』の状態を平和とみなす、いわゆる"戦争ジャーナリズム"に偏る傾向があります。
 一方、私達が目指すジャーナリズムとはすべての当事者の真実を追究し、民衆側の視点から、平和的に、新しい方法での解決を見いだしていくものです。
 "戦争ジャーナリズム"を"平和ジャーナリズム"に変えていくために私達市民社会ができることは、反戦デモなどで自分たちの声を強くあげること、戦争ジャーナリズムに偏った報道をする新聞の不買運動をしたり投書したり、自ら情報提供するなどの活動をおこなうこと、良い活動をしているメディアに賞を与えるなどして評価すること、ジャーナリスト自らが反省・議論・自己批判すること、紛争地域にいるジャーナリストや将来のジャーナリストをトレーニングすること、そして何よりも、いまのメディアに変わる代替メディアを普及させることだと思います」
(松本亜希)
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