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パタゴニアトレッキング
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雪山に囲まれた湿地帯をトレッキングしよう!なんとアラスカから続いているという国道3号線をバスで北上すること20キロ。雨を含んでやわらかくなった沼地と、山頂が雲で見えない山を目の前に、長靴に履き替えて、雨の中いざ足を踏み入れる。さて、「パタゴニアの大地」ってどんな感じ?
ちょっと不安げだったのもさっきまで。歩みを進めていくうちに、「ふかふかしていて、気持ちいい!」という声があちらこちらから聞こえてくる。
地面にはびっしり苔が生えているのだが、これがまるで「繁っている」としか言いようのない苔なのだ。まるでスポンジのように、一歩踏みしめると、そのまま足が跳ね返ってくる。足取りも軽くなるというもの。
2時間ほど歩いていくと、氷河によって削り取られた山が目前に迫ってきた。小さな丘を越えると、エメラルド色に輝く「エスメラルダ湖」に到着。湖のこの色は、土に含まれる鉱物が水に溶けだしているからだとか。あいにく空は雲に覆われていたが、一瞬陽が差したとき、太陽の光が湖面に降り注ぎ、きらきらと輝いていた。
ふかふかの苔でいっぱいの地面ばかりかと思ったら、雨でぬかるんでいるところ、沼地になってしまったところもあちこちにある。気を抜くと、膝の辺りまでずっぽりと埋まってしまって抜けられない。そんなときには、こうやって助けてもらうのだ。
しかし、ガイドさんたちはその沼地をさっさと歩く。やっぱり慣れている…それと「コンパス」の違いなのかしら?おもわず、私たち日本人の、足の長さを見てしまったりして…。
(田村和美)
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