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ダナンの若者と大交流
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ベトナムと言えば、おしゃれな雑貨や民芸品、リゾート地などが思い浮かぶ。でも一番の魅力は「人」だろう。今クルーズの目玉交流の一つ、そして毎年恒例の「ダナン青年連盟」との交流がおこなわれた。「ダナン青年連盟」とは、いわば「ベトナムのボーイスカウト」。ベトナムの全土に支部を持つ、10代から20代の若者の団体である。青年連盟はこの企画のために数ヶ月かけて準備したという。ピースボート側も連日夜遅くまで準備に励んだ。暑いベトナムで繰り広げられた「アツイ交流」をレポート。
入港後、船を降りてすぐのところで、彼らは音楽と歓声でもって僕たちを迎えてくれた。エネルギッシュな現地の人たちに、一瞬たじたじする人も…。まずはパートナーと二人一組でバスに乗り込み、青年連盟の交流会場へ。さっそく会場ではグループ対抗のクリスマスツリーコンテストが開かれた。これは、テーマを決めて思い思いにクリスマスツリーを装飾するというもの。「平和」や「友好」という言葉をテーマにしてつくったグループが多かった。
あたりが暗くなった頃、フェスティバルが始まった。青年連盟側は、ベトナムの民族衣装であるアオザイを着て、踊りや音楽を披露。対するピースボート側の出し物は、何故か「ヒゲダンス」。日本の「お笑い」を目の当たりにしたベトナムの人々は興味津々で見ていた。フェスティバル後も、バスでビーチへ移動して夜通しのキャンプファイヤー。ベトナム人は疲れを知らない!?
2日目の朝。眠い目をこすりながらも、自転車に乗ってパートナーと街へ出る。まずはじめに、ホーチミン博物館までレッツゴー。かわりばんこに自転車を漕いでいるうちに、昨日よりもっと仲良くなれる気がする。
昼食後、再びバスで港へ向かう。ここで、2日間ずっと一緒だったパートナーともいよいよお別れ。プレゼントを交換し、別れを惜しむ姿が、港のあちこちで見られた。
船が出港するまでの間、彼らは港でずっと見送ってくれていた。およそ27時間に及ぶ大変な大交流は終わった。言葉は通じなくても、心が通いあわせることができた2日間だった。
(飯田俊介)
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