▼
自由行動
▼
はじめてのスペイン語圏で「自由行動」を試みました。食事からお買い物、人との出会い、そして街を歩く中で垣間見た、経済破綻、という現実。そんな1日を、ちょっとだけレポート。
今クルーズで、初めてのスペイン語圏となるアルゼンチン。ここまで約1ヶ月、船内のスペイン語クラスに出席していた人々にとって、学習の成果が発揮される時。
自分で話す言葉が相手に通じたり、習った単語やフレーズを耳にして、大喜びする一方、予定外のことを聞かれると大慌て。結局、地下鉄のチケットを買うときも四苦八苦。応用が利くようになるのは、もう少し先のようです。
ブエノスアイレスのショッピング街「フロリダ通り」には、たくさんの銀行が建ち並ぶ。
しかし、そのほとんどはシャッターを閉めたままだ。外では、たくさんの人々がシャッターを叩きながら抗議を繰り返している。怒りの理由は、「銀行に預けたお金が預けたよりもずっと少ない額しか戻ってこないから」。100万ペソ預けていても30万ペソしか引き出せない、そんな状況になってしまったのだとか。
どの銀行を見ても外は落書きでいっぱい。その中には大統領を非難する言葉もあった。
アルゼンチンは、人間よりも牛の数が多い国。当然、食も「牛肉」がメイン。
特に、「アサード」と呼ばれる巨大ステーキは、人の顔とあまり変わらない程の大きさで、厚さも5センチを超えている。にもかかわらず、値段は約500〜600円。肉自体は、日本の霜降り肉とは違って、赤身と脂肪が分かれているが、それでもかなりジューシー。味付けはほとんどなく、軽い塩味だけの店や、野菜いっぱいの辛目のソースが運ばれてくるお店など様々だった。
美味しかったけれど、食べ終わった後は、「しばらく牛肉なんて見たくない」という感想も…。
(寺田満実子)
ブエノスアイレス寄港地レポートインデックスへ
/
40回クルーズレポートインデックスへ