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日系青年とサッカー交流
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ブラジルと並ぶサッカー大国アルゼンチン。日本から移住した人も多く、日系人の青年もたくさんいる。そんな彼らとサッカー交流しようというこのコース。5対5でのミニサッカーに始まり、サッカースタジアム見学、街で買い物、船内でもまた交流と、とにかく交流を満喫したツアーだった。
まだ体が完全に動かない午前中。なのに、いきなりNIKKEIフットボールクラブで日系青年達と5対5のミニゲームを行った。こちらが自由にメンバーチェンジできるのに対して、相手は30代後半の人なども多く、平均年齢は明らかに高いのに前後半フル出場。彼らのテクニックもさることながら、その体力には脱帽した。
試合の後は、クラブ内のレストランで昼食。ステーキや鶏肉、ソーセージが山ほど出てくる。ペコペコだったお腹も苦しくなるほどだ。
嬉しかったのは、日系人の彼らとは、日本語も少しは通じるっていうこと。「彼女いるの?」「好きなサッカー選手はだれ?」など皆、いろんな質問をしていた。サッカーのときとはうって変わって、恥ずかしがって答えない。アルゼンチンの人には、そんなシャイな一面もあるらしい。
マラドーナも所属していたという、アルゼンチンの名門サッカークラブ「ボカジュニオルズ」。そのスタジアムを見学することができた。もちろん、南米には当たり前の「サッカー専用スタジアム」、ということで客席とグラウンドが近い。本場のスタジアムに皆大興奮していた。
その後は、ショップでサッカーグッズのお買い物。ユニフォームもたくさんあったが、とにかくサイズがデカイ。合うものはほんの少しだけ、早いもの勝ちの状態だ。
ショッピング街「フロリダ通り」でお買い物を楽しむ。サッカーシャツを求め、皆がスポーツ店を探しまわっている。ニセモノも数が多いらしく、ホンモノを求める人たちは日系青年に案内してもらった。
「ラシン」や「インデペンデント」などのチームがひいきらしく、そのユニフォームを手にトクトクと説明してくれる。その勢いに思わずそのユニフォームを買ってしまった。でも、僕はそのチームを知らないんだけど…?
夜、日系の青年たちがオリビア号にやってきた。一緒にサニーレストランで夕食をとったり、船内を案内したり。けれど、ここでも話の中心は「サッカー」。結構、日本のサッカーにも詳しいらしく、昨年のW杯に出場した日本代表メンバー名もみんな知っている、とか。
試合を始めるときの挨拶ではそっけなかった彼らも、別れのときにはすっかり仲良くなっていた。僕たちの「共通項」は、サッカーしかない。けれども、そのサッカーで本当にこんなに仲良くなれる。それを実感した1日だった。
(宮下拓也)
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