第40回ピースボート地球一周クルーズレポート
アピア

国名
サモア独立国 (Independent State of Samoa)

ことば
サモア語  
--解説--
 紀元前の時代から定住した人々は、日本人と同じモンゴロイドに祖をもつといわれる。18世紀ごろからヨーロッパ人との接触がはじまり、英米独の三国の対立の末、1889年、その共同保護領となった。さらに99年には、英米独の思惑により、西経171度線を境に、西と東に分割。西サモアはドイツの、東サモアはアメリカの支配下に入った。
 西サモアはのちに、ニュージーランドによる統治を経て、1962年に「西サモア共和国」として、ポリネシア地域初の独立を実現。97年に国名を「サモア独立国」とした。東サモアは今もアメリカ領にあり、「米領サモア」「アメリカン・サモア」などの呼び名で知られる。

地球大学・地球温暖化と南太平洋の島々
 地球温暖化の影響の一つ「海面上昇」。この現象によって、海抜の低い南太平洋の国々では、海岸線が浸食されていくという危機に面している。サモアもそのひとつだ。このツアーでは、温暖化に対する取組みを学び、また、海岸浸食の被害にあった村々を訪問。温暖化が人々の土地・文化・暮らしにどのような影響を与えているのかを検証した。

サモアスポーツ交流
 40回クルーズでおこなわれるスポーツ交流もサモアが最後。綱引き、サッカー、ドッジボール、果てはダンス交流など、陽気で気さくなサモアっ子と一緒に大はしゃぎ。なかでも、参加者に人気だったのはラインの中にいる人がボールを受けてはいけないサモア式ドッジボール。この競技は、特に女性に人気だったようだ。炎天下にも笑い声の絶えない、最高のスポーツ交流になった。
(宮下拓也)

GETチャレンジプログラム
 洋上語学トレーニング「GET」の、寄港地での最後のプログラムは、サモアのご家庭に1日ホームステイ。今までの寄港地、船上でのトレーニングで身につけた英語を発揮する最後の機会だ。
 2人1組で家庭におじゃまして、彼らに南の島を案内してもらう。船内でつくった絵本を子どもに読んであげたり、家族と一緒にビーチで弁当を食べたり。サモアの人たちは、すごく陽気でとてもあったかい。言葉のほかにも、ジェスチャーや表情などでコミュニケーションがとれるとわかっていたので、気楽に焦らず交流を楽しむことができた。
 「完璧な」英語でなくても、伝えたいという気持ちが何より大切なのだと思う。日本に帰っても、この気持ちを忘れずに英語に触れていきたい。
(飯田俊介)

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