船内ニュース
1月5日 地球は青かった〜私たちにできること〜
/マデュカ・ラカーニ(環境NGO「アースライフ・アフリカ」スタッフ)
 南アフリカの環境NGO「アースライフアフリカ」で活動されているマデュカ・ラカーニさん(通称ムナさん)。「母なる大地を守るために私たちは何をするべきか」というテーマで、地球規模の環境問題について、わかりやすく語ってくれた。
 「今、世界で問題になっている事柄のひとつに、化石や核による有限なエネルギー発電があります。南アフリカでは、今後50の原子力発電所を作る計画がありますが、その発電所の寿命は40年しかありません。また、核を使用することは、地球温暖化や洪水、生物の突然変異等、さまざまな悪影響を及ぼします。それに変わって今後は、波・太陽・風などの自然のちからを利用した発電方法に変えていく必要があります。それらは持続可能なエネルギーであると同時に、発電所をつくるためには地球全体の海岸のうちのたった2%、それだけの土地で、全世界のエネルギーをまかなうことができるのです。」
(平野弥生)
OPEN THE SEX〜5人に一人は○○○〜/林達雄(AJF「アフリカ日本協議会」代表)
 20年間に渡りさまざまなNGO活動に取り組んできて、ピースボートとの付き合いも長いという、水先案内人の林達雄さん。数年前からエイズの問題に関わるようになり、今回は全4回に渡ってさまざまな角度からみた「エイズ」とその背後に浮き彫りになっている問題点を熱く語って下さる予定。第一回目の今日は、クイズを交えつつ身近な性の問題から「エイズ」を捉えて語ってくださった。
 「HIVの感染ルートの中で意識して防いでいけるのが、『性交渉のルート』。にもかかわらず、特に日本においては、性について話をすることが社会的にタブーだという環境ができあがってしまっているのが現状です。まずはその環境を変えていくことが、HIVの感染を防ぐことにつながると思います。そこから、性だけではなくさまざまなことについてオープンに話ができる環境を作っていき、HIV感染者自身が声を上げやすい世の中を作っていく。辛い思いを乗り越えて、感染者自身がポジティブに活動することが、真の理解を生むと思うのです」
(小林祥子)
1月5日のインデックスへ40回クルーズレポートインデックスへ