船内ニュース
12月19日 結局何なの?グローバリゼーション
/佐久間智子(元「市民フォーラム2001」事務局長)
 経済のグローバル化が進む中、「市民」の観点からそれを検証し、活動を続けている佐久間智子さんの講座。よく耳にはするが、実際は何なのかよくわかっていない「グローバリゼーション」という言葉をとりあげた「初級編」。講座は、地球大学生3人と共に質疑応答形式で進められた。
 「人やお金、モノなどあらゆるものが移動することをグローバリゼーションといいます。しかし、実際は特定の企業・モノだけが国境を越え、一部の人だけが得するような状況になっています。例えば、『牛丼』ひとつとっても、その原料がどこでどうつくられているのか、私たちにはわかりません。また、その原料をつくっている人は不当な賃金で働かされているかもしれません。さらに、原料を外国から空輸するときには、CO2をはき出すことで環境被害を生み出します。今の時点では答えはでませんが、自分にも関わることなのだと、ひとりひとりが考えることが大切なのです」。
(宮下拓也)
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