16世紀からのスペイン支配を経て、19世紀に独立。しかし、独立戦争に介入した米国による実質的な支配が続き、これに反発するカストロら若者たちが率いたキューバ革命が1953年に勃発、社会主義国家となった。資本の国有化などの革命政府政策に激しく反発する米国とは1961年断交状態にあり、厳しい経済制裁も続いており、特にソ連邦崩壊以後は経済状況の悪化が伝えられている。
サンティアゴ・デ・クーバは、カストロらの革命軍がゲリラ闘争を繰り広げたシエラ・マエストラの山々に面し、革命の火蓋が切って落とされたモンカダ兵営にも近い「革命発祥の地」。また、世界的にも人気のサルサのルーツとなった音楽、「ソン」が生まれた町としても知られ、経済状況の厳しさとは対照的に、道を歩いていると必ず音楽が聞こえてくる。 |