デューク・オブ・ヨーク諸島へ
 最後の寄港地、ラバウル。ここからボートに乗って約90分。デューク・オブ・ヨーク諸島のひとつ、『ミヨコ島』のパルパル村を訪れた。ピースボートがここを訪問するのは初めて、ということだが、人々の温かい歓迎の中、思い出に残る濃い時間を過ごせた。
 ミヨコ島の『パルパル村』に到着。私たちを待っていたのは、村の人々の『笑顔』と『握手』。一度にこんなにたくさんの握手をしたのは初めて、というくらい、たくさんの人と握手・握手また握手。優しい笑顔に迎えられ、少し緊張気持ちもいっきにほぐれた。
 村の人々による歓迎のセレモニーの様子。これは女性だけによる『歓迎の踊り』。他にも代表者によるスピーチや、男性による教会風の『歓迎の歌』など、さまざまなもてなしを受けられた。
 その後の交流会では、日本の文化も紹介。子どもたちに、習字で日本語を教えているところ。まずは自分の名前から、ということでさっそく書いてみる。慣れない手つきながらも、ちゃんと読めますよね。また、どこでも大人気の「折り紙」では、鶴や飛行機などを作って遊んだ。
 ラバウルは、太平洋戦争時代の激戦地のひとつ。日本軍が掘った洞穴も残っているという。それを見るために、近くの島へとボートで出発したものの、なんとっ、島を目の前にエンジンが止まってしまった…。しかし、みんな動じることもなく粛々と『手』で漕ぎ始め、島まで無事到着。旅にアクシデントは付きもの。それを楽しむ余裕すら見える?!
 最後は、みんなそろって記念撮影。「はい、チーズ」で、みんなとびきりのスマイル。短い時間ながらも、人々の生活をかいま見ることができ、何より彼らの温かさに触れたツアーとなった。
(関口裕美)
ラバウル寄港地レポートインデックスへ39回クルーズレポートインデックスへ