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ルクソールとカイロ4日間
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カイロでギザの三大ピラミッドやスフィンクスを見学したあとは、空路でルクソールへ。ひとときオリビア号から離れ、ホテルに滞在、ナイル川をはさんで東西に広がる数々の遺跡群を訪れた。
晴れ渡る空の下、まさに「圧巻」としか言いようのない遺跡群に、ナイル流域で繰り広げられた権力争奪のドラマにも思いをめぐらす4日間となった。
全部で60を超える墓が発見されたという「王家の谷」。現在、そのうちの10数カ所だけが公開されている。
その中でも有名な墓といえば「ツタンカーメン王」の墓。若くして世を去った彼の権力は弱く、墓も質素だったため、盗掘をまぬがれたともいわれている。
切り立った断崖を背にし、3段のテラスを持つハトシェプスト女王葬祭殿。
葬祭殿とは、死後の王を奉るための宮殿で、やがてくる王の「復活」を願うだけの建築物ではなく、王自身の記念碑でもあるという。そのため、葬祭殿にはその王の姿や功績などがレリーフとして描かれている。
ハトシェプスト女王は、自らがおこなった国家プロジェクトの様子をレリーフに描かせているという。
ルクソール最終日。朝いちばんに訪れたルクソール神殿の門にて。ここには、もともと2本のオベリスク(柱)が建っていたのだが、現在あるのは左側の1本だけ。もう1本は、フランスはパリのコンコルド広場に立っているという。後ろの座像は、60年以上ファラオ(王)としてエジプト王国を治めたという、ラムセス2世。
神々が沐浴したという伝説が残る「聖なる池」へ。石碑の上にあるのは幸せを運ぶ虫「スカラベ(フンコロガシ)」の像。この柱のまわりを左まわりに7回まわると願い事が叶う、といわれている。
(井上伊都子)
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