第39回ピースボート地球一周クルーズレポート
ポートサイド

国名
エジプト・アラブ共和国 (State of Eritrea)

ことば
アラビア語  
・解説
 紀元前にナイル川を中心とした古代文明が栄え、いくつもの王国が盛衰を繰り返したあと、7世紀のアラブ侵攻によりイスラム化。フランスの侵攻、オスマントルコの支配などを経て、第一次世界大戦後にイギリス保護領となる。1922年にはエジプト王国として「独立」するが、実質上のイギリス支配は変わらず続いた。1952年のエジプト革命で共和国となり、アラブ国家の一員としてイスラエルと対立。中東戦争に参戦するが、のちに他のアラブ諸国に先駆けてイスラエルとの和平条約に調印した。このため、一次はアラブ社会での孤立を招くが、現在はアラブ連盟にも復帰し、欧米とアラブ諸国とのパイプ役ともなっている。

ルクソールとカイロ4日間
 カイロでギザの三大ピラミッドやスフィンクスを見学したあとは、空路でルクソールへ。ひとときオリビア号から離れ、ホテルに滞在、ナイル川をはさんで東西に広がる数々の遺跡群を訪れた。
  晴れ渡る空の下、まさに「圧巻」としか言いようのない遺跡群に、ナイル流域で繰り広げられた権力争奪のドラマにも思いをめぐらす4日間となった。

ギザのピラミッドと博物館
 エジプトの定番といえば、やっぱりピラミッドやツタンカーメン。まずはエジプト考古学博物館を見学。まぶしく光るツタンカーメン、ちょっとグロテスクかと思っていたけれど実はとっても安らかな顔をして眠るミイラ。カイロの街を見下ろすようにそびえ立つギザのピラミッドでは、その大きさに驚かされる。また、スフィンクスの堂々とした姿と威厳にも圧倒された。照りつける太陽の下で、古代エジプトの歴史に思いをはせるツアーとなった。
(関口裕美)

カイロの裏町散策
 エジプトはピラミッドだけじゃない。
  まずは中世の面影が残るイスラミックカイロを訪れ、外部から街を守るためにつくられた壁、街に入るための門の1つフトゥーフ門、そしてハッキムモスクを見学。写真はハッキムモスクの中にある祭壇のひとつで、メッカの方向を向いているという。お祈りするときには、まず顔と足を3回洗い、この祭壇の方を向いて祈るそうだ。
  その後は、ファルーカ(帆掛け船)に乗ってナイルを遊覧したり、パピルス(同名の植物の繊維を利用してつくられた、古代エジプトで利用されていた紙)工場やハン・ハリーリ市場で買い物を楽しんだり。ケバブやエイシ(エジプトパン)といったエジプト料理も味わいながら、中世のエジプトと庶民の暮らしにも思いを馳せた1日だった。
(小松美香)

ポートサイドの子どもたちと交流
 ポートサイドの港からほど近く、キリスト教教会が中心になって運営されているという孤児院を訪ねた。
  到着した時には3,4歳の子供の授業のまっ最中。みんな行儀よく座って授業を受けており、子供たちがエジプトの歌を歌って歓迎してくれた。そのお返しに、「幸せなら手をたたこう」を参加者全員で歌うと、子供たちがアラビア語で同じ歌を歌ってくれて、みんなびっくり!
  あとは「定番」、子供たちとの折り紙交流。鶴や蛙・ラクダを折っていくと、興味津々でいじったあげく元の「紙」に戻してしまう子もいて、みんなで大笑い。最後は孤児院の先生も一緒になって「鶴の折り方講座」のはじまりはじまり。ほんわかとあったかい交流になりました。
(宮崎祐)

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