島の子どもたちとモアイ見学
 『モアイ観光』が大きな収入源になっているイースター島。その一方、それは島の伝統的な生活形態に影響を与えるものでもあった。
  このツアーは、島の大切な財産である『モアイ』と『自然』を守り伝えていこうという取り組みをしている、ラパヌイ(現地の人がイースター島を指して呼ぶ言葉)唯一の学校を訪問し、この島の未来を共に考えようというツアー。子どもや若者達と一緒に遊んだり、作業をしたり、モアイを見たりと、ラパヌイの人々をとても近くに感じたツアーとなった。
 イースター島へは、オリビア号からテンダーボートに乗り換えて上陸。ボートへ乗り移る際は、細心の注意を払う。波が高く、ちょっとスリリングだったが、かえってそれが楽しかったりして…。だんだん小さくなるオリビアを背に、いざ、イースター島へ!
 モアイを製造する過程で、イースター島の木々は、そのほとんどが伐採されてしまった。そこで、この島で唯一の小学校において『植樹式』がおこなわれた。
  壊された島の自然を取り戻すことは、そう簡単なことではない。けれど、この小学校では、ラパヌイの文化を教えているだけでなく、島の環境についても学んでいる。
  「共に木を植えることで、お互いにとって環境への意識が高まってくれれば」と、イラリア・トゥキ先生は語った。この木が元気に育つといいなぁ。
 子どもたちとみんなで遊ぼう!ってことでおこなわれたのは『綱引き』。ラパヌイvsピースボートという組み合わせで行われたものの、ピースボート側、完敗。船内での運動不足がたたっているらしい…。
 体育館で交流会を開く。ラパヌイの踊りを見せてもらったあとは、ピースボート側からの『ジェンカ』。みんな大はしゃぎで、とっても楽しそう!!いちど踊り終えてもアンコールがかかり、結局は何度も繰り返し踊るほどに盛り上がった。
 これは、島で栽培しているバナナやいちじくなどの植物を潮風から守る囲い『マナバイ』を修理している場面。崩れて低くなってしまったところに、大小の石を積み上げていく。潮風対策以外にも、マナバイの中に落ち葉がたまっていくことでよい肥料になるのだ、という。みんなで協力した甲斐があって、短時間で修理することができた!
(関口裕美)
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