15世紀ごろ、マオリがポリネシアの方から南下してきて定住をはじめる。19世紀ごろからヨーロッパとの交易が本格化し、移民も急増。それに伴い、マオリと白人(パケハ)の間での土地を巡ってのトラブルが多発するようになる。
1840年、マオリとイギリスは、マオリへの英国民権授与、マオリの土地所有権保証などを定めた「ワイタンギ条約」を締結するが、問題解決には至らず、そののちも「マオリ戦争」と呼ばれる戦いが頻発した。
第二次世界大戦後、英国から完全独立。核艦船の寄港禁止などを定めた「反核法」を持つ非核国家である。世界で初めて婦人参政権樹立を果たしたことでも知られる。マオリ語を公用語のひとつに加えるなど、その関係改善にも力を入れているが、いまだ解決をみない問題も多い。 |