第37回地球一周クルーズレポート/15週目(8/8〜8/12)
 8月8日、ペトロパブロフスクカムチャツキに入港。ここカムチャツカ半島は、「火の国」ともいわれるだけあって、あちこちに豊かな温泉が沸き出している。
  港から車で約1時間、地元の保養地となっているパラトゥンカには、温泉を利用した温水プールやサウナがある。久しぶりの温泉に、みんなゆったりと身体を伸ばして、大自然に囲まれながらののんびりした時間を過ごした。
 8日16時、オリビア号は、ついに地球一周クルーズ最後の寄港地、ペトロパブロフスク・カムチャツキを出港。これを記念して、デッキでシャンパンとオレンジジュースが振舞われる。スタッフが音頭をとって、まずは乾杯。寒さにもかかわらず、最後の出港風景と名残を惜しむかのように、みんないつもよりも長い間デッキに留まっていた。
 ピースボートカウンター前で行われているのは「縮刷版予約受け付け」。これは、船内でほぼ毎朝発行されている「新聞」を、1冊の冊子にまとめたもので、旅の想い出にと、ほぼ毎クルーズで作られている。日本に帰ってから、新聞局員の手で作成され、申込者それぞれの家に郵送されてくる予定。「やっぱり、これが送られてくると嬉しい」とは、すでに何度も乗船経験があるという「リピーター」の方の声。
 キッチンスタッフが総力を挙げて贈る「フェアウェルディナー」のフルコース。メインは「カリブ産ロブスターのテルミドールグラタン」。そしてデザートに、火をつけてアルコール分を飛ばす演出が人気の「ベイクドアラスカ」。オリビア号の料理はやっぱり「美味しい」の一言。食べ終わった後も、あちこちで記念写真を撮影する光景が。
 晴海入港を翌日に控えた8月12日。下船に備えて荷物の整理をする人、住所交換をしあう人、船内を名残惜しそうに見て回る人。みんな、それぞれに「最後」となった1日を過ごす。
  夜にデッキで開催された「最後の宴」では、マイクを回しながら今クルーズの思い出を順々に一言ずつ発表。最後には打ち上げ花火が次々に上がり、その凄さ美しさに花火の音にも負けないような歓声が起こった。「もう今年は花火を見ることは出来ないと思ってたのに、まさか、船上で見られるなんて!」という声。別れを惜しむように、デッキはいつまでも賑やかさを失わなかった。
--タイムテーブル--
8月8日8月9日8月10日8月11日
--海と空--
8月8日8月9日8月10日8月11日8月12日
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