▼船内トピックス(2)▼ |
「ピースボートの船旅はみんなが主役」という言葉どおり、洋上では、参加者自身が企画する「自主企画」が毎日いくつも行われる。企画案を出し合い、そのスケジュールを確定するのが「ディレクターズミーティング」。第一回目の今日は、200人ちかくの参加者が会場となったミュージックサロンに集まった。
今回挙がったのは、「社交ダンス」、「オリビア号囲碁クラブ」、そして地球一周をデジカメやビデオで記録しようという「カメカメ(デジカメ・ビデオカメラ)友の会」などなど。今後どんな企画が登場するのかお楽しみ。 |
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乗船後初めてのフォーマルディナー。みんな、思い思いのおしゃれをしてレストランへ向かう。「フォーマル」といっても、ピースボート流フォーマルでは、ドレスやタキシードだけではなく、シンプルにきめるもよし、各国の民族衣装もよし。自由な発想で楽しむことができる。本日のディナーは、オリビア号の故郷ウクライナのコース料理。同じテーブルについた人たちとのおしゃべりを存分に楽しんだ。 |
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寄港地到着の前日には、それぞれの場所の入港時間、気候、物価など、基本的な情報を紹介する「陸上行動説明会」が行われる。
本日は、今クルーズ初の寄港地となる台湾・基隆について。現地に先に入っているスタッフから送られてきた情報に聞き入る人たちの顔は、ちょっぴり緊張気味。
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ピースボートスタッフ・吉岡達也による企画「ピースボート18年生」。2002年で初の航海から丸18年を迎えるピースボートの魅力を、設立メンバーのひとり、という立場から語った。
「地球を一周するという事は、とても貴重で楽しい時間です。見知らぬ人と出会い、話す。そんなふとした瞬間に、世界がとても身近に感じられる時があります。しかし、そんな『瞬間』は、待っているだけではなかなかやって来ません。遠慮せず、自分から一歩踏み出す事で素晴らしい体験が出来るんです。みなさんもこれからの地球一周でそのような出会いと、たくさんの『感動』を体験してください。」 |
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台湾寄港を翌日に控えた本日、台湾生まれで、現在東京国際大学で国際政治論を担当するクォ・ファンケイさんによる講座が行われた。クォさんはかつてアメリカ留学中、当時台湾を支配していた蒋介石政権を批判したため、そのあと37年間にわたって祖国に帰ることができなかったという体験を持つ。
「37年ぶりに故郷に帰ることができたことは、私の人生においても大きな節目でした。しかしもっと重要なのは、その37年の間にも、台湾に住む多くの人々が政治的な抑圧を受け、苦しんできていたのだということです。
台湾は昔から、大国の思惑に翻弄され、外からやってきた政権によって支配されてきた地です。しかし今、状況は少しずつ変わってきています。人々の中に、『台湾人』というアイデンティティが確立されつつあるのです。台湾に寄港したときには、ぜひ直接、台湾の人たちといろいろな話をしてみてください。そして、彼らの中の変化を感じ取ってみてほしいのです」。 |
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