▼ひとりのビック笑/古今亭菊千代(落語家)▼
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1984年落語の世界入りを決意し古今亭圓菊門下に入門。93年に女流初の真打に昇進し、「古今亭菊千代」を襲名する。古典落語に留まらず創作落語や手話落語、韓国・朝鮮語による落語など積極的に新しい分野を開拓している菊千代さん。今クルーズでの企画第一弾は笑いいっぱいの独演会「ひとりのビック笑」。 |
「『飲む・打つ・買うが芸の肥やし』と言われる男社会の落語界で、女である私が続けていくのは大変でした。セクハラなどもありました。その時に受けたセクハラを現在は私が後輩の若い男のお弟子さんにしてますけどね(笑)。
落語の魅力は、自分ひとりで芸を創ることが出来るという事です。上手くいってもいかなくても自分の責任です。古いけれど新しい落語の魅力を私はもっと多くの人に伝えたい。手話や韓国・朝鮮
語での落語に挑戦しているのも、ひとつにはそのためです。
まぁ、通訳の方にお願いすると、その人にお客様の注目が集まるのがしゃくだっていうのが本当のところなんですけど(笑)。」
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▼ひとりで旅する ひとりで生きる/キム・ヨン(同志社大学講師)▼
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「ひとり旅」というと、融通がきくというメリットがあるいっぽうで、寂しかったり、つらかったりするころもあるのでは?というイメージがあります。そこで本日は、実際にひとりで世界中を旅した経験をもつキム・ヨンさんに、ひとり旅の魅力、そして「ひとりで生きる」ということについて型っていただきました。 |
「ひとり旅の良さは何よりも、自由で、食事などのスケジュールに束縛されず融通がきくことです。そして、いろんな人が声をかけてくれるので、思いがけない出会いにめぐりあえるということもあります。ひとりは寂しくないかとよく聞かれますが、人間にとって『孤独』というのは根源的な問題で、『解決』ということはありえません。むりやりに一緒にいる相手を求めても、それがうまくいかず苦しむという繰り返しになるだけです。
ひとりを楽しむためには、まず自分自身を好きになること。そして、自分自身をオープンな状態にして、他の人を受け入れることが大切です。自分のいい点を生かしてお互いの良さを引き出せる出会いが、ひとり旅を豊かにしてくれます。
人間は、けっしてひとりでは生きられないけれど、ひとりで生きられない人は、他の人ともうまく生きられません。ひとり旅で自分を発見することが、ひとりで生きる自信にもつながるのです。」
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