10月9日
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「宇宙の彼方へ」〜宇宙の話をしよう〜
/ムラット・フダヴェルディ(天体物理学者)
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天体物理学者のムラットさんを迎え、ネプチューン・デッキにおいて行われた初の屋外講座。満点の星空のもと、星にまつわるロマンチックな話でステキなひとときを過ごしました。
「ピラミットがドラゴン座の形をし、スフィンクスがオリオン座の方角を向いていることが示すように、古来より人は星に興味を持ち、魅せられてきました。星の角度を知るための高度な計算も、ピラミットの時代、紀元前2万年前には存在していたと言われ、現代の天体物理学の見知からも、失われた時代と賞賛され続けています。
地球から一番近い星の輝きは、4光年の月日を経て、ここ地球に光り輝いています。私たちが見ている星の輝きは、星の歴史そのものを見ていることになるのです。太陽の光がここ地上に届くのに8秒。光の速さは、1秒で地球を7周すると言われます。その光のスピードで4年もの月日をかけて降り注ぐこの星の輝きに、魅力を感じずにはいられません。
全てが理論上の数値ではありますが、今、この宇宙空間から全ての星が消滅したとしても、この先4年間は素晴らしい星空を楽しめることができるのです。」
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アフリカの悲劇と未来〜僕らに今できること/UPA・エリトリアチーム
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明日の入港を控え、「エリトリアという国をもっと知って欲しい」そんな熱いを思い持った、ピースボートス タッフ吉岡達也、エリトリアチーム大場寿人、UPA援助チーム安藤悠一の3名が、アフリカ、エリトリア、さらにはボランティア活動についてそれぞれに語りました。
吉岡:
「ヨーロッパの植民地支配がアフリカの人々の基本的生活を崩し、内戦が起こる構造を生み出したといえます。植民地支配をしていた国は、そこに巧妙に二つの派閥を作ってケンカさせるということをくり返してきました。
片方が武器が欲しいといえば売り、一方が力を持てないようにするわけです。そうした背景の中で起こった紛争を目にしても、ヨーロッパの国々もアメリカも、そして国連も口では色々言いますが、原則的にはほったらかし、というのが現状です。
ニューヨークではテロにより6千人が死にました。それ自体は非常に悲しい出来事です。しかし、皆さんに忘れないで欲しいもうひとつのことは、ルワンダで虐殺された80万の人々に対し、国際社会は一体何をしたのか?ということです。」
大場:
「価値観をより広げたくて、どこか『途上国』で仕事をしたいと思っていた時に、エリトリア支援を行っていたピースボートのプロジェクト活動のひとつ『エリトリアチーム』を知りました。チームに入り、今年の7月からはボランティアスタッフとして単身エリトリアで活動を始めたのです。
独立を果たしたものの、憲法の施行が延期されたままのこの国で、エリトリア法務省に日本の法律を紹介することで、自分自身の法の知識を役立てると同時に、エリトリアとより深く関わることが可能になりました。実際にその社会に入って肌で感じることによって、より多くを吸収してこれたと思っています。相手を知ろうと努力することが、何より大切なことで、それこそ支援を始める第1歩ではないかと思います。」
安藤:
「ピースボート東京事務局にボランティアスタッフとして顔を出し始めて1週間目のこと、あるスタッフに誘われて、いそいそとついて行った先にあったのが援助物資の倉庫でした。そして始まったのが、ひたすら続く毛布の仕分け作業。毛布の行き先を尋ねたら『エルサルバドルへ救援物資として送る』と言うんです。
その瞬間でした。まさにその瞬間、僕の中でモチベーションが変わったんです。こんな身近で行えることが『ボランティア』なんだって。そこから、自分の世界を広げたい、たくさんの人と出会いたいと想いは大きくなり、そして今の僕に至るんです。明日26トンの援助物資をエリトリアで降ろします。僕らに今できることは何か。それは、行動すること!」
(小岩)
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