アンコールワット遺跡スペシャル
「究極の文化遺産」とも称される、カンボジア・アンコールワットを訪ねた。9〜12世紀に作られたこの寺院は、長期にわたる内戦のため破損は大きいが、カンボジア国民にとっては現在も神聖な場所となっている。その姿は、決して忘れることができないほどに美しいものだった。
多くの人を魅了してやまないアンコールワットは、12世紀後半、ジャヤバルマン7世によって完成された。内戦時代はポルポト派の本拠地となったこともあり、いくつかの柱には銃弾跡らしきものが見える。
この写真のアングルからは3つの塔が見えるが、斜めから見ると塔の数は5本に。そんなちょっとした「仕掛け」がいたる所にあり、興味はつきないのです。
秋分の日には、中央の塔から太陽が昇るように見えるらしい。この日は午前6:15頃に日が昇ってきた。雲に遮られ、太陽を直接見ることはできなかったが、かわりにこんなにキレイな朝焼けが。
アンコールワットに数あるレリーフの1つ。妖精の「アプサラ」が彫られている。この像が他と違うのは、歯を見せて微笑んでいる所である。
他の「アプサラ」も微笑んでいるが、女性が歯を見せて笑うことは、はしたないと思されていたこの時代にあっては、大変珍しいとされている。「美しい」というより、ひょうきんに「ニャッ」と笑っているように見えるのは気のせいかしら?
アンコールトムには、柱の4面に顔がついている「四面仏」が59体ある。中でも有名なのがこの四面仏。アンコールトムにある59体の四面仏(つまり436の顔)の中で、このようにハッキリと微笑んでいるのはこれだけで、”クメールの微笑”と呼ばれ世界的に有名。ちなみに、”京唄子”似とは、現地ガイドさんによる表現。でも、京唄子、見たことあるの?
(花岡)
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