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日本人移民の町トメアスーへ
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ベレン市から南に向かって約230Kmに位置するトメアスーは、1929年に日本人が始めてブラジルに入植した歴史ある町。このコースでは、「トメアスー文化協会」に所属する11家族の協力を得て、ホームステイという貴重な体験をすることができた。地球の反対側で活躍する日系人社会を垣間見ることができた3日間だった。
日本人移民たちの尽力で作られた「トメアスー文化協会」。当初は「地区連合会」としてスタートし、日系人の社会的地位の向上と安全や文化交流のための活動を展開してきたこのグループは、現在もコミュニティーで重要な役割を果たしている。建物は3年前に改装されたが、一部は設立当初のままに残すという配慮がなされている。
日本人慰霊碑。代表者による献花を行った。現在のトメアスーができるまでには、数々の苦労を重ねてきた人たちの存在がある。
坂口農場見学。敷地はなんと300ヘクタールにもわたるという。「今日お見せするのは入り口だけ、全部見学するには3日かかります」とおっしゃるのは、農場主の坂口陞さん。現在は運営を次男に任せているという。広い農場では、パッションフルーツ、ココナッツ、カカオ、アサイ、マンゴスチン等々、数多くの果物類が栽培されていた。
2日目の夜は現地の方々との交流夕食会。婦人会の皆さんによる料理でもてなしていただいて、参加者は大満足。和食中心ながら、中には「カメ料理」も。お互いの自己紹介から始まった会は最後に「ふるさと」の大合唱に。
3日目はジュース工場見学。施設の概要説明の後、工場内見学へ。4つのラインのうち一つが稼働しており、あっという間に果実から果汁が絞られる様子を見ることができた。現在ここでは、クプアスというフルーツのジャムを実験中とか。次回、ピースボートが訪問するころには、商品化されているかも。
(片野)
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