ローマ、フランスなどの支配を経て、12世紀、カタルーニャ王国が地中海貿易の拠点として栄えた。しかし、のちにスペインの中心はマドリードなどカスティーリャに移り、カタルーニャへの抑圧が強まっていく。民衆は何度も独立を求めて立ち上がったが、いずれも失敗に終わった。20世紀に入って共和国政府が樹立すると、カタルーニャにも自治権が与えられるが、1936年にスペイン内戦が勃発。39年、これに勝利したフランコ将軍の独裁体制がはじまると、カタルーニャはふたたび激しい弾圧を受けた。
75年のフランコ死去に伴う民主化を経て、ようやく自治権が復活。現在も、「郷土愛の強い」地域のひとつとして知られている。ガウディ、ダリ、ピカソなど、多数の芸術家を輩出したことでも有名。 |