8月20日
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ロシア人の休日体験
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「ダーチャ」とは、ペトロパブロフスク市民の半数が持っているという「別荘」のこと。人々はそこで菜園をつくり、野菜を育てたりして夏の休日を過ごす。このコースでは、そんな「ダーチャ」を訪ね、ロシア人と一緒に休日を楽しんだ。
少人数のグループに分かれ、それぞれのダーチャにお邪魔する。写真はそのうちの一つ、セルゲイさん夫婦のお宅。なんと、セルゲイさんが一年かけて自分で作った家なのだとか。夫妻は夏から秋の期間をこのダーチャで過ごし、仕事もここから通うそうだ。
ダーチャの庭は菜園あり池ありと、とても広い。菜園にはトマト、カボチャ、キュウリ、イチゴ、キャベツにタマネギと、さまざまな種類の作物が植えられていた。さらに、セルゲイさんの庭には高山植物を集めた一角もあり、拾ってきた溶岩がオブジェ代わりにに置いてある。写真はこれから池を作る予定のところ。庭はとてもきれいに整備されているけれど、それを保つのはとても手が掛かり大変だそうだ。
昼食は庭でいただいた。「シャシュリク」と呼ばれるロシア式のバーベキュー。串焼きの肉のほかにも、スモークサーモン、黒パン、サラダなどが出てくる。まずは生ビール片手に「プイビョン!(乾杯)」。どれも美味しく、お腹いっぱい。食後は一緒にロシア語の歌を歌ったり、折り紙をしたり。
お茶を飲み終わったら食後の散歩。家の裏に流れる小川を越えて、森の中に入る。ひんやりと冷たい空気が漂う森の中は、深呼吸するととても気持ちがいい。白樺の木が生えている森はとてもさわやかで、きれいな花が驚くほどたくさん咲いていた。
ほとんどの参加者が、ロシア語は「スパシーバ」ぐらいしか話せない。家の人とあまり話は出来なかったけれど、私たちを一生懸命楽しませようとしてくれるのが伝わってくる。寒い国ロシアに暮らす、 とても温かい人たち。仲良くなった分、お別れのときは寂しかった。
(岡田悠)
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