7月27日
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パナマ運河通過
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午前9時、オリビア号はパナマ運河の大西洋側の港、クリストバール港へ到着した。ここから、クルーズの目玉のひとつでもあるパナマ運河を、約8時間かけて通過。多くの参加者が1日をデッキで過ごし、この大イベントを満喫した。
パナマ運河は、3億8千7百万ドルの費用と10年の歳月をかけ、1914年8月15日に完成の日を迎えた。大平洋と大西洋のもっとも狭い境界部分に位置するこの運河は、20世紀の大半、世界経済および商業開発に大きな効果を与えてきた。現在も、一日約40隻が航行する。
午前9時過ぎ、オリビア号は初めの水門であるガトゥン水門にさしかかった。船が壁にぶつからないように両脇をワイヤーで固定され、ゆっくりと水門に入っていく。ここで約26m上昇。この珍しい、「船が昇っていく」シーンを見ようと、多くの人がデッキに駆けつける。水門が閉まり船が上昇しはじめると、大きな歓声がデッキに響き渡った。約30分かけて3段階の上昇が行われる。
運河の大半を占めるガトゥン湖へ。この湖は、運河建設のために造られた人造湖である。多くの自然が残されており、ワニを見た人もいた。
ベドロミゲル水門で一旦10m近く降下し、小さな人造湖ミラフロレス湖へ。そして、この後2段階にわたってミラフロレンス水門で海水位まで下げられる。ミラフロレス水門は、太平洋の潮位が急激に変化するため、運河の中の水門では、一番高く造られている。クリストバール港を出て約8時間後の17時、太平洋側のバルボア港へ到着した。
(篠原哲雄)
−船内タイムテーブル−
7月27日
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